山口家復興まで

昨年の台風19号災害で、茅葺屋根で築150年の赤沼の我が家は2mの水没となり全壊となりました。それで幸い私は建築会社にいますので、我が家ができるまでを少しづつ報告していこうかと思います。

災害に合った2日後の様子。置き去りにしてしまった我が家の猫2匹の救出に行ったときに撮影したもの。この道の200m先が決壊現場です。我が家はここから1km北にあります。

長沼支所です。ここが一番水流の激しかったところ。私が長年バドミントンをやっていた決壊現場の近くの体育館も無残なことになっています。

ここにも家が建っていましたが跡形もありません。 新築の家も近くにありましたが、激しい水流に遠くまで流されてしまいました。

とりあえず道に沿って30cmの泥の中を40分歩いて、信じられない光景を見ながら自宅に到着。茅葺古民家の我が家は果たして流されていないか不安でしたがとりあえずありました。よかった!食器棚の上と天井裏にいた猫2匹も何とか確保しました。帰り道でZIP!の枡アナとカトパンさんとすれ違いました。握手してもらえばよかった…🙄

玄関もなかなか開かず、中はこんな状況。すべて一度水に浮いてから下に落ちたようでめちゃくちゃです。水害は地震よりひどい惨状になることがわかりました。我が家の60枚の畳もすべて原形をとどめていません。

この写真は山口長男が同じ日に奥座敷の仏間を撮影したときのものですが、不思議だったそうです。まず襖を開けたとき白い煙みたいなものがふわっと来て、埃じゃないよなぁと。普通に写真を撮ったのに今までの写真と違っています。上の2枚と比べてもこの写真だけ全体に白っぽい画像です。山口家の長男にご先祖様が何か訴えていたのかもしれません。

同じ水害現場でも決壊現場の近くの方が泥がありません。我が家は人家の末端で物置が受け皿のようになっていて、20cmくらい汚泥がたまっていました。まるで田植え前の水田くらいの粘り具合で、長靴がなかなか抜けませんでした。これがまた後片付けの難敵となりました。

国道18号のアップラインはすべて災害関係の車の駐車場となっていました。なかなか見ることのない景色でした。

🖊YAMAGUCHI🖊

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