山口家復興まで②

熊本での水害の状況を見ていると、9か月前の我が家を見ているようです。水が引いた後の泥との格闘や災害ごみの片付けに必死だったこと、これからの生活の不安など思い出します。とても他人事とは思えません。私の時はまだコロナもなく、大勢の方に助けられて何とかなりましたが、今回はいろいろできないことが多いので本当に大変なことが想像できます。

水害から間もなく、高専の寮の学生さんが大勢手伝いに来てくれました。中は見る影もなく泥とめちゃめちゃになった家具類。すべての家財道具が一度水に浮いてそのまま倒れた状況。冷蔵庫もタンスも畳も浮くんだと初めて知りました。

とにかく1階のものは全部外に出して、60枚もあった畳もすべて廃棄処分になりました。水を吸った畳は1枚を大人5人でも重たくて、これだけでも大変な作業です。若い男の子たちの活躍なくしてはとても片付かなかったと思います。

しかも家の中も外も大量の泥で、すくってもすくってもドロドロで元通り。服も手袋も泥だらけで、きれいなものは一つもありませんでした。そんな中でも若い子たちは泥だらけのカッパを洗うにもワイワイとにぎやかで、どんな状況の中でも明るくて気持ちが救われました。

毎日毎日避難先の私の実家から赤沼に通って、遠くからも来てくれたボランティアさんの力も借りて、赤沼公園の捨て場所にどんどん捨てに行った結果、何もなくなりました。何もなくなってから泥を片づけて床板を剥いで、根太を洗って石灰を撒いて終了。ここまで20日間。ボランティアさんはトータル100人以上は来てもらったと思います。片付けはまだまだ終わりません。

🖊YAMAGUCHI🖊

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